クリニックブログ
2016年1月20日 水曜日
虫歯の治療はどうして回数がかかるの?
今回は虫歯の治療についてお話しします。
虫歯の治療をしてほしいだけなのに掃除ばっかりで治療が進まない。。。と思ったことはありませんか?
そういった疑問にお答えしていきたいと思います。
まずはじめに、歯科で行われる虫歯の治療は『より精密に歯の形を復元する』ことを目標にしています。
精密に復元するためには、歯の周りの環境が大切です。
歯の周りの環境とは、汚れが付いていないか、歯茎から出血がないか、歯がグラグラ動いていないかなどです。
歯の周りに汚れが付いていると型をとるときに鮮明にとれなかったりします。
歯茎から出血があると詰める材料に血液が混ざったり、型が鮮明にとれなかったりします。
歯がグラグラ動いているとせっかく型を取ったかぶせをつけるときにずれてしまったりします。
ですので詰める前に歯の周りの環境を整える必要があります。
歯の周りの環境を整える治療とは歯周病の治療(http://www.nakamurashika-kyoto.com/blog/2016/01/post-29-1249565.html)のことです。
歯周病の治療が終わってから虫歯の治療になるのでその分回数がかかるのです。
もちろん、虫歯で痛みがある場合はまず痛みをとる治療をしてからになります。
歯周病の治療をせずに虫歯の治療だけをすることも一応可能です。
その場合は、先にも書いたような理由で精密な治療ができてない可能性が高いので、しばらくしてから痛みが出たりして再治療が必要になることが多いです。
長い目で見たときに、再治療になった場合にかかる来院回数と初めからきちんと治療した場合の来院回数を比べると、断然きちんと治療した方が少なくて済むはずです。
おそらく費用的にも初めからきちんと治療した方が少なくて済むと思います。
ここまで虫歯の治療について簡単にお話ししましたが、
実際に仕事で忙しいのでそんなに通えない。。。
毎回緊張するので出来るだけ少なく済ませたい。。。
という思いもあると思います。
そんな時は担当の先生に相談してみてください。
黙って治療を受けて不満を溜めるよりも、話をして疑問を解消して歯科医師と患者さんのお互いの考えをすり合わせることが大事です。
きっと色んな方法を提案してくれると思います。
まとめると、
『虫歯をきちんと治療するためには掃除が不可欠である』
『掃除に回数がかかる』
『治療について歯科医師と話をする』
ことが大切ということです。
以上、虫歯の治療についてお話ししました。
虫歯の治療をしてほしいだけなのに掃除ばっかりで治療が進まない。。。と思ったことはありませんか?
そういった疑問にお答えしていきたいと思います。
まずはじめに、歯科で行われる虫歯の治療は『より精密に歯の形を復元する』ことを目標にしています。
精密に復元するためには、歯の周りの環境が大切です。
歯の周りの環境とは、汚れが付いていないか、歯茎から出血がないか、歯がグラグラ動いていないかなどです。
歯の周りに汚れが付いていると型をとるときに鮮明にとれなかったりします。
歯茎から出血があると詰める材料に血液が混ざったり、型が鮮明にとれなかったりします。
歯がグラグラ動いているとせっかく型を取ったかぶせをつけるときにずれてしまったりします。
ですので詰める前に歯の周りの環境を整える必要があります。
歯の周りの環境を整える治療とは歯周病の治療(http://www.nakamurashika-kyoto.com/blog/2016/01/post-29-1249565.html)のことです。
歯周病の治療が終わってから虫歯の治療になるのでその分回数がかかるのです。
もちろん、虫歯で痛みがある場合はまず痛みをとる治療をしてからになります。
歯周病の治療をせずに虫歯の治療だけをすることも一応可能です。
その場合は、先にも書いたような理由で精密な治療ができてない可能性が高いので、しばらくしてから痛みが出たりして再治療が必要になることが多いです。
長い目で見たときに、再治療になった場合にかかる来院回数と初めからきちんと治療した場合の来院回数を比べると、断然きちんと治療した方が少なくて済むはずです。
おそらく費用的にも初めからきちんと治療した方が少なくて済むと思います。
ここまで虫歯の治療について簡単にお話ししましたが、
実際に仕事で忙しいのでそんなに通えない。。。
毎回緊張するので出来るだけ少なく済ませたい。。。
という思いもあると思います。
そんな時は担当の先生に相談してみてください。
黙って治療を受けて不満を溜めるよりも、話をして疑問を解消して歯科医師と患者さんのお互いの考えをすり合わせることが大事です。
きっと色んな方法を提案してくれると思います。
まとめると、
『虫歯をきちんと治療するためには掃除が不可欠である』
『掃除に回数がかかる』
『治療について歯科医師と話をする』
ことが大切ということです。
以上、虫歯の治療についてお話ししました。
投稿者 中村歯科医院 | 記事URL
2016年1月13日 水曜日
歯周病の治療ってどうして時間、回数がかかるの?
今回は歯周病の治療についてお話ししたいと思います。
日々、患者さんからタイトルのようなご質問を受けることがよくありますのでここで詳しく説明していきます。
大まかに歯周病治療の流れを書くと、
歯肉炎、軽度の歯周病の場合は『検査⇨歯石除去⇨検査』の3回
中等度の場合は『検査⇨歯石除去⇨検査⇨歯石除去×3⇨検査』の7回
重度の場合は『検査⇨歯石除去⇨検査⇨歯石除去×3⇨検査⇨外科的な歯石除去×必要な回数⇨検査』8回+α
となります。
まず歯周病の原因は歯垢です。
歯垢が唾液中の成分と結合して固まったものが歯石です。
歯石になってしまうと自分は取れなくなってしまいます。
歯石の表面は細かい凹凸が多いので歯垢が付きやすい状態です。
歯石の表面についた歯垢が歯石になり地層のように積み重なっていきます。
歯垢は細菌の塊で口の中の栄養を分解して毒素を出します。
この毒素が歯の周りの組織、歯肉、歯槽骨、歯根膜に悪影響を及ぼし歯周病が進行します。
ですので、まずは歯垢が付かないように治療の合間に徹底的にブラッシング指導を行います。
歯垢が付いている状態では歯肉に炎症があり、歯石を取るときに痛みがあるので初回の治療はブラッシング指導だけになる場合が多いです。ここまでで歯周病の検査、ブラッシング指導で大体一回目の診察が終わります。
ある程度歯垢が付いていない状態、歯の周りの組織の炎症がある程度治った段階で硬い歯石を超音波で除去していきます。
次回の診察で歯周病が良くなっているか、歯石がまだ付いているかどうか検査します。
もう歯石もなく、ブラッシングもうまくできている場合は治療終了で、以降メンテナンスに移ります。
中等度の歯周病で、歯石がまだ付いている場合は追加で歯石除去をしていきます。
ここで、なぜ一度の掃除で全部歯石が取れないのか?と思われるでしょう。
それは一度で全部取ろうとすると凄く痛いからです。
一度目の歯石除去の後に正しいブラッシングを行えば歯肉が引き締まって深い部分にある歯石が取りやすい状態、つまりは痛みが少ない状態で歯石除去ができるからです。
過去に歯石を取った時に凄く痛かったことはありませんか?
それは一回で歯石を全部とってくれようとしていたのかもしれません。。。
追加の歯石除去が終わって、次回の診察時にどれだけ良くなったか、取り残しはないかを検査します。
なければ治療終了、メンテナンスです。
重度の歯周病の場合、残念ながらまだ歯石が付いている場合は、もう一度同じ歯石除去をするか、どうしても取れない部分は麻酔をして歯石除去をします。これが終わればまた検査をします。
かなり長文になりましたがこれが大体の歯周病治療の流れです。
要約すると『歯石を取る、付かないようにする、取り残しがないか検査する』を繰り返すということです。
治療期間を短縮したければ、『ある程度の痛みは我慢するので歯石全部取ってください!』と伝えるか、指導されたブラッシング方法を徹底するのが良いのかなと思います。
実際私もこれを書いていて、かなり長いな。。これはしんどいな。。そりゃ患者さんも嫌になるわな。。。と思います笑
でも歯は一生使うものですし、おじいちゃんおばあちゃんになっても美味しくご飯を食べるためにも、長い人生の中で徹底的に自分の口の中と向き合う期間があってもいいんじゃないかと思います。
以上、歯周病の治療についてお話ししました。
日々、患者さんからタイトルのようなご質問を受けることがよくありますのでここで詳しく説明していきます。
大まかに歯周病治療の流れを書くと、
歯肉炎、軽度の歯周病の場合は『検査⇨歯石除去⇨検査』の3回
中等度の場合は『検査⇨歯石除去⇨検査⇨歯石除去×3⇨検査』の7回
重度の場合は『検査⇨歯石除去⇨検査⇨歯石除去×3⇨検査⇨外科的な歯石除去×必要な回数⇨検査』8回+α
となります。
まず歯周病の原因は歯垢です。
歯垢が唾液中の成分と結合して固まったものが歯石です。
歯石になってしまうと自分は取れなくなってしまいます。
歯石の表面は細かい凹凸が多いので歯垢が付きやすい状態です。
歯石の表面についた歯垢が歯石になり地層のように積み重なっていきます。
歯垢は細菌の塊で口の中の栄養を分解して毒素を出します。
この毒素が歯の周りの組織、歯肉、歯槽骨、歯根膜に悪影響を及ぼし歯周病が進行します。
ですので、まずは歯垢が付かないように治療の合間に徹底的にブラッシング指導を行います。
歯垢が付いている状態では歯肉に炎症があり、歯石を取るときに痛みがあるので初回の治療はブラッシング指導だけになる場合が多いです。ここまでで歯周病の検査、ブラッシング指導で大体一回目の診察が終わります。
ある程度歯垢が付いていない状態、歯の周りの組織の炎症がある程度治った段階で硬い歯石を超音波で除去していきます。
次回の診察で歯周病が良くなっているか、歯石がまだ付いているかどうか検査します。
もう歯石もなく、ブラッシングもうまくできている場合は治療終了で、以降メンテナンスに移ります。
中等度の歯周病で、歯石がまだ付いている場合は追加で歯石除去をしていきます。
ここで、なぜ一度の掃除で全部歯石が取れないのか?と思われるでしょう。
それは一度で全部取ろうとすると凄く痛いからです。
一度目の歯石除去の後に正しいブラッシングを行えば歯肉が引き締まって深い部分にある歯石が取りやすい状態、つまりは痛みが少ない状態で歯石除去ができるからです。
過去に歯石を取った時に凄く痛かったことはありませんか?
それは一回で歯石を全部とってくれようとしていたのかもしれません。。。
追加の歯石除去が終わって、次回の診察時にどれだけ良くなったか、取り残しはないかを検査します。
なければ治療終了、メンテナンスです。
重度の歯周病の場合、残念ながらまだ歯石が付いている場合は、もう一度同じ歯石除去をするか、どうしても取れない部分は麻酔をして歯石除去をします。これが終わればまた検査をします。
かなり長文になりましたがこれが大体の歯周病治療の流れです。
要約すると『歯石を取る、付かないようにする、取り残しがないか検査する』を繰り返すということです。
治療期間を短縮したければ、『ある程度の痛みは我慢するので歯石全部取ってください!』と伝えるか、指導されたブラッシング方法を徹底するのが良いのかなと思います。
実際私もこれを書いていて、かなり長いな。。これはしんどいな。。そりゃ患者さんも嫌になるわな。。。と思います笑
でも歯は一生使うものですし、おじいちゃんおばあちゃんになっても美味しくご飯を食べるためにも、長い人生の中で徹底的に自分の口の中と向き合う期間があってもいいんじゃないかと思います。
以上、歯周病の治療についてお話ししました。
投稿者 中村歯科医院 | 記事URL